白髪の悩みを解決してくれる白髪染め。
みんなが使うものだから、すごい数の商品があります。
種類もたくさん。
「ハッキリ言って何がなんだかわからない」
そう思っている人は、あなただけではありませんよ。
白髪染めって何なの?
白髪染めは白髪を染めるための商品のこと。
一般的には、昔ながらの白髪染めヘアカラー(ヘアダイ)のことを白髪染めと言います。
ただ、白髪を染めてくれる商品をひとまとめに白髪染めって呼ぶ場合もあります。
このあたりが、とっても解り難くしているところなんですよね。
昔は、白髪染めに種類なんてなく単純だったので、白髪染め=白髪染めヘアカラー(ヘアダイ) でよかったのです。
でも、今はたくさんの種類がある。
だから、こんなにややこしいことになっているんですね。
この記事では、白髪を染める商品全てを白髪染めと言うことにします。
そして、昔ながらの白髪染めを白髪染めヘアカラー(ヘアダイ)と言うことにします。
白髪染めの分類
まずは、分類上の違いから説明していきたいと思います。
下表が白髪染めの分類になります。
分類 | 種類 | |
医薬部外品 | 染毛剤 (永久) | 白髪染めヘアカラー |
化粧品 | ヘナ | |
染毛料 (半永久) | ヘアマニキュア | |
白髪染めシャンプー | ||
白髪染めトリートメント (白髪用カラートリートメント) | ||
染毛料 (一時) | 白髪隠し |
専門書を見ると、小難しい言葉で分類とか成分とかが詳しく説明されています。
でも、使う側にとってはそんなのどうでもいいのです。
知りたいのは、自分にどんなメリットデメリットがあるのか? ですよね。
なので、できるだけ解りやすい言葉と簡単な表現で説明していきます。
ちなみに「使おうと思っている商品がどれに当てはまるかわからない」というときは、商品パッケージの裏を見てみてください。
どれかの表記があるはずですよ。
医薬部外品と化粧品の違い
簡単に言ってしまえば、次のような違いと言っていいと思います。
医薬部外品
髪の内側を染めるタイプ。
刺激が強いので取扱注意。
化粧品
髪の表面を染めるタイプ。
気軽に使えるもの。
染毛剤と染毛料の違い
「剤」と「料」のたった一文字の違いで意味が変わります。日本語って難しいですよね。
簡単に言えば、次のような違いがあります。
染毛剤(永久)
色持ちがいい。かぶれを起こしやすい。髪を傷める。
染毛料(半永久)
比較的色持ちがいい。かぶれを起こさない。髪を傷めない。
染毛料(一時)
シャンプーで洗い流せる。かぶれを起こさない。髪を傷めない。
白髪染めの種類
先に白髪染めの分類について説明しました。
それでおおよその違いが想像できたのではないでしょうか。
次は、実際に使った場合にどんな違いがあるのか、メリットデメリットも含めて具体的に説明していきます。
これが一番知りたいところではないですか?
白髪染めヘアカラー
【医薬部外品】【染毛剤(永久)】
これが昔から白髪染めと呼ばれてきたものです。
CMもやっていますから、知名度抜群です。
ビゲン、シエロ、サロンドプロなど、一度は名前を聞いたことありませんか?
スーパーやドラッグストア、ホームセンターでも取り扱っていますから、「あー、そのパッケージ見たことあるよ」って方も多いかもしれませんね。
白髪染めヘアカラーは、一言でいってしまえば白髪用のヘアカラーですね。
ブリーチ成分で毛の色素を抜き、毛の内部から染めあげるという仕組みです。
なので、白髪も黒髪もまとめて染められるというのが最大の特長です。
白髪の染まり、色持ちもGoodです。
でも、その代わり、髪と頭皮に大きな負担をかけてしまうという残念ポイントがあります。
健康への懸念があるというのも無視できない点ですね。
昔も今も、白髪染めと言えば白髪染めヘアカラーでしたが、風向きは変わり始めています。
時代遅れとなる日も、そう遠くないかもしれません。
「1剤と2剤を混ぜて乾いた髪に塗り、15分程待ってから洗い流す」という使い方です。
染料が髪以外についてしまうと落とすのが大変なので、しっかりカバーしておく必要があります。
率直に言って使い勝手は良くないです。
今日使うぞ!という強い意思がないと使えない、そんな感じです。
- 白髪の染まり & 色持ちがいい
- 黒髪も染めることができる
- 安い
- 使い方が面倒、手間がかかる
- 染めムラになりやすい(セルフカラーが難しい)
- 素肌につくと落ちにくい
- 健康懸念がある
- 髪のパサつき
- 細毛リスク
- 安く染めたい人
ヘナ
【化粧品】【染毛剤(永久)】※雑貨扱いの商品もあり
ヘナという天然の植物成分を使って染めます。
南西アジアやアフリカでは昔から布地を染めたり、体に装飾用に塗るなど、長年使われてきたものなので、安全性は高いと考えられています。
あのクレオパトラが使っていたっていうのは有名な話ですね。
染まりに関しては良いとは言えませんが、一度染まってしまえば色が落ちにくいという特長があります。
用法を守って継続して使っていけば、きっと植物100%の髪染めが実現できると思います。
ただ、忘れちゃいけないのは、染まった髪の色は落とせないということです。
ヘアカラーで上書きもできません。
染めた髪のカラーを変更しようと思ったとき、もう切るしかないのです。
また、ヘナは赤褐色(赤みを帯びたオレンジ)の色素です。
なので、オレンジや赤茶っぽい色にしか染められません。
茶色にはできても、真っ黒にはできないということですね。
真っ黒にできるヘナという商品があったら、疑ってかかってみてください。
その商品はヘナ以外の成分も入っているでしょうね。
代表的な商品には、ナイアードのヘナシリーズがあります。
「粉状のヘナをお湯で溶いてペースト状にする。ペーストにしたヘナを髪に塗る。1時間程待って洗い流す」という3ステップです。
読んですぐわかると思いますが、かなり手間が掛かります。
粉を溶くところからっていうのが、他の白髪染め商品との大きな違いです。
正直に言って、使い勝手は悪いです。
こういうのが好きな人でないと、使うのを止めてしまいそうですね。
- 色持ちがいい
- 髪や頭皮にやさしい
- 染まりはよくない
- 脱色できないので、黒髪は染まらない
- 一度染まるとカラー変更ができない
- 色移りしやすい
- 髪がゴワつく
- 稀にアレルギーが出ることも
- 天然100%にこだわりがある人
ヘアマニキュア
【化粧品】【染毛料(半永久)】
ヘアマニキュアは、髪の表面をコーティングする形で染めます。
髪の中心まで染める力はありません。
それでも、色落ちを防ぐ科学的な工夫がされているので、大体2~3週間くらい染めた色が持続します。
髪の表面を染めるタイプとしては、染まりも色持ちもなかなかです。
でも、その反面。
肌についてしまうと、かなり落としにくいです。
素肌につかないよう注意する。ついてしまった場合は専用のリムーバーで落とすという使い方になると思います。
そんな感じですから、髪の根本や生え際を染めるのには向きません。
あと、ブリーチ成分もありません。
あくまで表面を染めるタイプの白髪染めなので、黒髪を明るく染めることはできないです。
代表的な商品には、サロンドプロやシエロのヘアマニキュアがあります。
「乾いた髪に塗って、15分程待ってから洗い流す」という使い方です。
使い勝手は悪くありません。
ただ、染料が肌や物に付くと落ちないので、しっかりカバーが必要です。
もし肌に付いてしまった場合は、リムーバーを使うことになります。
そのあたりがちょっと面倒ですね。
- 白髪の染まりがいい
- 色持ちもなかなか(2~3週間)
- 髪と頭皮へのダメージは小さめ
- 髪にツヤが出る
- 脱色できないので、黒髪は染まらない
- 染めムラになりやすい(セルフカラーが難しい)
- 素肌につくと落ちにくい
- 器用な誰かに染めてもらえる人
白髪染めトリートメント
【化粧品】【染毛料(半永久)】
白髪用のカラートリートメントのことを、白髪染めトリートメントと言います。
商品によって名前が違ったりするのですが、「白髪用」と書いてあって、カラートリートメント、ヘアカラートリートメント、カラーコンディショナー、カラーリンスのような名前がついていれば、これのことですね。
白髪染めトリートメントは、髪の表面を着色します。
トリートメントという名前は飾りじゃなくて、自然由来のトリートメント成分をふんだんに含んでいます。
そして、髪や頭皮を傷める成分は入っていません。
「白髪染めを使うと髪が傷む」は過去のもの。
「白髪染めトリートメントを使うと髪が潤う」という、ヒャッホーな特長を持つんです。
髪と頭皮にやさしい白髪染めってことですね。
ただ、その分、染まりと色持ちは、ヘアカラーやヘアマニキュアに勝てません。
そもそも『髪をトリートメントしつつ継続して徐々に染める』というコンセプトなので、染まりと色持ちで勝負する商品ではないです。
とはいいつつ、最近の白髪染めトリートメントはかなり進化しています。
昔の染まらないというイメージはどこへやら。
染まりにこだわった一部の商品は、1回でかなり染まるようになっています。
初めて使ったときに驚いたくらいです。
商品選びを間違えなければ、とっても満足度が高い商品だと思います。
濡れた髪に使うタイプ(コンディショナーの代わりに使う)と、乾いた髪にも使えるタイプがあります。
使い勝手は良いです。
染料が肌についても洗い流せるので、生え際や根本も染めやすいです。
「あーそうだ、今日染めよ」っと思い立って使える、そんな手軽さがあります。
使用頻度は、商品にもよりますが週1~3回が推奨です。
濡れた髪に使う方法
コンディショナーの代わりとして使います。
「シャンプーした後の髪に塗る。3~5分程放置して洗い流す」という使い方です。
乾いた髪に使う方法
「シャンプーする前の乾いた髪に塗る。10~30分程放置して洗い流す」という使い方です。
- 「白髪を染める」と「美しい髪」 の両立
- セルフで染めムラのない髪に
- 髪と頭皮へのダメージなし
- 自然派なので敏感な人にも
- 脱色できないので、黒髪は染まらない
- 薄毛を心配する人
- 白髪を美しい髪に変えたい人
白髪染めシャンプー
【化粧品】【染毛料(半永久)】
いつものシャンプーに替えるだけ。
手軽さ、簡単さがウリの白髪染めです。
聞いただけでかなり便利そうなので、注目度は高いです。
白髪を染めようと思った人は、一度は調べてみたことがあるのでは?
分類としては、白髪染めトリートメントの亜種になります。
当然、髪や頭皮を傷める成分は入っていません。
髪と頭皮にやさしいという特長はそのままです。
染まりは、白髪染めトリートメントよりも弱めで、毎日の使用で徐々に染まっていくタイプです。
即効性はありませんが、周りに気づかれずに白髪を無くしていきたいという思いに応えてくれます。
また、シャンプーの泡で染めるので、髪の根本まで染めやすいという隠れた特長もあります。
毎日使っていけば、根本の白髪がずっと目立たせないということもできるんですね。
坊主や短髪の男性にも好まれるのは、こういう点があるからです。
ただ、逆に、髪の長い人には辛いところがあります。
もともと、白髪染めシャンプーはコストが高めです。
髪が長いとシャンプーの消費量が多くて、どうしてもコスパが悪くなってしまうんですね。
白髪染めシャンプーは、髪の短い人の方が向いていると思います。
代表的な商品には、グローリンワンクロス、利尻カラーシャンプーがあります。
シャンプーの代わりとして使います。
「シャンプーして、髪を洗い流す」という使い方です。
待ち時間もありません。
- 簡単・手軽
- 周りに気づかれずに徐々に染まる
- 髪の根本も染まる
- 髪と頭皮へのダメージなし
- 染まりは淡い
- 即効性は期待できない
- コストが高め
- 短髪の人(特に男性)
白髪隠し
【化粧品】【染毛料(一時)】
一時的に白髪を隠すことを目的とした商品です。
気になる部分にさっと塗れるようになっています。
マスカラ型、くし型、筆型、ファンデーション型、スプレー型があります。
出掛ける直前に気づいた白髪に、すぐに対処できるのが魅力です。
一本持っておくと重宝します。
ただ、あくまで一時しのぎとして使うものです。
例えると、髪を水性ペンで塗ったようなものです。
染めた色は、一度のシャンプーで落ちてしまいます。
ちょっと水がついただけでも色落ちするので、注意が必要です。
内容量も少ないので、髪全体を塗ろうとしようものならすぐ無くなります。
代表的な商品には、サロンプロ 白髪かくし、シエロ コーミングカバー、利尻白髪かくし等があります。
「白髪部分を付属のコーム等で塗る。乾くのを待つ」という使い方です。
とっても手軽で良いのですが、上手に塗るには慣れが必要です。
- すぐに簡単に染められる
- 髪と頭皮へのダメージなし
- 効果は一時的(シャンプーで落ちる)
- 色移りする
- コストが高い
- 急ぎで、部分白髪を隠したい人
最後に
白髪染めはこんなに種類があって、特長も全然違います。
これだ!というものはありましたか?
早速試して、気になる白髪とサヨナラしちゃいましょう。
結局、一番良いのはどれなの?
「結局のところ、どれが一番良いの?」という質問をもらうことがあります。
でも、それぞれの白髪染めに良いところ、悪いところがあるんですよね。
人によって求めることも違うので、全員にとっての一番は選べません。
たぶん、これが模範解答だと思います。
でも、これじゃ。納得いく答えじゃないですよね?
なので、わたしの場合を答えたいと思います。
実は、わたしは全種類の白髪染めを持っています。
これまで色々試してきたんです。
試した数は、数十種類以上です。正確な数はもう覚えていません。
その過程で、毛髪診断士という資格も取ってしまったのですが。
そんなわたしが最終的に選んだのは、白髪染めトリートメントです。
決め手は「今も将来も、ずっと綺麗な髪でいられる」というところですね。
それに、職業柄、周りに髪が美しい人が多いのですが、その人たちも白髪染めトリートメントを使っていると聞きます。
白髪染めトリートメントだけでケアしている人もいます。
美容院で染めて、伸びてくる白髪を白髪染めトリートメントでケアしている、という人もいます。
みんな白髪染めトリートメントを上手に使うことで、美しい髪を実現しているんです。
もし白髪染め選びに迷っているのなら、こんな理由で白髪染めトリートメントを試すことをオススメしたいですね。
髪を傷めず、
しっかり染めたいという方には
簡単、染まる、ダメージ0の
白髪染めシャンプー・トリートメント
根本、生え際、分け目の白髪対策にも!
黒髪と白髪が混じっている「しまうまヘアー」のわたしが、白髪のないハリとコシのあるツヤ髪を目指して試行錯誤した結果、ここに辿り着きました。
現在・未来の「髪」と「頭皮」と「あなた」のために、一度ご覧ください。